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- フェンシングとは?
- 日本におけるフェンシングの歴史について
- フェンシングを始めるには~子供の場合~
- フェンシングを始めるには~学生の場合~
- フェンシングを始めるには~社会人の場合~
- フェンシングを始めるには~独学の場合&技術力アップのために~
- フェンシングの情報を集めるには?
- フェンシングの試合を見てみよう!
- フェンシングQ&A~よくある質問~
- フェンシング最低限知っておきたいルール
- ルール~フェンシングの公式用語をマスターしよう~
- ルール~剣の種類を学ぼう~
- フェンシングのルール~フルーレ~
- フェンシングのルール~エペ~
- フェンシングのルール~サーブル~
- フェンシングのユニフォームについて
- フェンシングの電気審判機について
フェンシングとは?
フェンシングは、ヨーロッパ発祥の、細い剣を使ったスポーツです。
ヨーロッパではフェンシングの原形ともいえる、剣術が盛んでした。
昔の日本で日本刀が使われていたように、ヨーロッパでは剣が使われていて、騎士たちが剣術を学んでいました。
その後、剣術はヨーロッパの上流階級のたしなみとして、引きつがれました。
それから、19世紀の末ごろから、剣術は競技として注目されるようになり、やがて「フェンシング」というスポーツに形を変えていきました。
フェンシングが、スポーツとして親しまれるようになってしばらくは、きちんとしたルールが決まっていませんでした。
1913年に、パリに国際フェンシング連盟が設立され、今まで決まっていなかったフェンシングのルールが統一されました。
それから、ヨーロッパを中心に世界中にスポーツとしてのフェンシングが広まっていきました。
日本におけるフェンシングの歴史について
北京オリンピックで太田雄貴選手が銀メダルを獲得したことで、フェンシングに注目した人も多いのではないでしょうか?
日本ではフェンシングはどちらかというとマイナーなスポーツで、ルールを知らないという人の方が多いというのが現状です。
1932年頃に初めてフェンシングというスポーツが紹介され、その後、現在の日本フェンシング協会の前進である大日本フェンシング協会が設立されました。
1964年の東京オリンピックでは、フェンシングの団体競技で日本男子が4位に入賞しています。
その後もあまり脚光を浴びることはなく、現在のフェンシングの競技人口は1万人ほどではないかといわれています。
北京オリンピックでの太田雄貴選手の活躍から、フェンシングへの関心が高まり、フェンシングに関する問い合わせが増えているそうです。
現在、日本はフェンシングにおいてはまだ発展途上の段階にあり、競技人口の増加が期待されているところです。
フェンシングを始めるには~子供の場合~
フェンシングは小学生の大会もあり、小さな頃からフェンシングを習っているという人もいます。
フェンシングの精神は、「礼に始まり礼に終わる」日本の柔道や剣道などの武道に通じるところがあります。
実際、フェンシングの試合も、始まりと終わりに「ラッサンブレ・サリュー」(気をつけ、礼)と、挨拶があります。
小さい頃から、スポーツを通して礼儀作法の基本を学ばせたいという理由から、剣道などを習わせる人もいます。
これからは、同じような理由でフェンシングを習わせるという人も増えてくるかもしれません。
子どもがフェンシングを始める場合には、子ども向けのフェンシング教室のほか、年齢制限のないフェンシング教室に通うことになります。
小さい頃から始めれば上達も早く、いろいろな大会に出場する機会も増えるので、子どもにとっても励みになり、自信につながるかもしれませんね。
フェンシングを始めるには~学生の場合~
フェンシングは、まだまだ日本では競技人口も少なく、マイナーなスポーツです。
野球やサッカーなどと違い、フェンシング部のある学校は多くありません。
一部の中学校、そして高校にはフェンシング部がある学校もあり、全国大会も開かれています。
高校の場合、上の画像で紹介している全国高等学校体育連盟フェンシング専門部加盟校一覧から調べれます。
また、大学では、フェンシング部、フェンシングサークル、フェンシング同好会など、大学によってさまざまな団体があります。
学生でフェンシングを始めてみたいという人は、まずは、身近な学校にフェンシング部があるか調べてみることをおすすめします。
フェンシングは大学から始めるという人も多いので、気後れせず、興味のある人は、クラブ活動からはじめてみてはいかがでしょうか。
同年代の友達と一緒に、フェンシングを基礎から学べ、大会などに出場できる機会もあります。
他の競技に比べて選手人口が少ないので、学校によっては、すぐに選手として大会に出場できる場合もあります。
フェンシングを始めるには~社会人の場合~
社会人のかたで、フェンシングを始めてみたいという人は、フェンシング教室に参加することをおすすめします。
特に、北京オリンピック以降、フェンシングが注目されていますから、フェンシングをやってみたいという人も多く、フェンシング教室も増えています。
また、本当に自分にできるか心配という人には、カルチャースクールのフェンシング教室がおすすめです。
剣やマスクなどのユニフォームや防具などを貸し出ししているところが多く、最初から全部そろえる必要がありません。
カルチャースクールの中には、体験入学できるところもありますから、まずは、一度フェンシングがどういったものか知るために参加してみましょう。
3ヶ月ほどのコースでも基礎から実戦までしっかり学べますから、そこでフェンシングを楽しんで、本格的に続けたいと思ったら、フェンシング教室を探してみるのもいいのではないでしょうか。
フェンシングを始めるには~独学の場合&技術力アップのために~
こういう動画があるので、これで独学するか?技術力アップをしてください。
上の動画はyoutubeで公開されている動画で、これは再生リストになっており、動画の左上の3本線をクリックすると、再生リストがでます。
1本でなく沢山あるので、ぜひ満足するまでチェックしてください。
フェンシングの情報を集めるには?
日本では、公益社団法人 日本フェンシング協会が、フェンシングの普及や活動を支援しています。
フェンシングに関するいろいろな情報を入手するには、社団法人日本フェンシング協会の公式ホームページがおすすめです。
フェンシングに関するさまざまなトピックや、国内外で開催される大会のスケジュールや結果なども掲載されています。
また、フェンシングを始めてみたいという人には、特に、フェンシング練習場案内がおすすめです。
日本全国にある、フェンシング練習場に関する情報が紹介され、参加資格や費用などについても、詳しく書かれています。
練習場のリンクも貼られていますから、近くのフェンシング練習場やフェンシングクラブを探すこともできます。
フェンシングの試合を見てみよう!
フェンシングの試合がテレビで放送される機会はとても少なく、なかなか見ることができません。
下の動画はyoutubeで公開されている動画で、これは再生リストになっており、動画の左上の3本線をクリックすると、再生リストがでます。
1本でなく沢山あるので、ぜひ満足するまでチェックしてください。
Youtubeで公開されている試合
European Fencing Championships 2016
2016 Men Foil GP Shanghai
2016 Women Foil GP Shanghai
フェンシングがもっと普及して、競技人口や観客数が増えていくことでテレビでも放送されるようになるかもしれませんが、今は大会の結果が放送される程度というのが現状です。
フェンシングの大会は、ジュニア部門からシニア部門、学生、国体、インターハイなど、全国でたくさん開催されています。
ほとんどの試合は観戦することができます。
フェンシングに興味があるという人は、一度生で観戦してみると、新しい発見があるかもしれません。
社団法人日本フェンシング協会のホームページなどで、大会スケジュールを確認して、自宅の近くなどで大会があったら、一度足を運んで見てはいかかでしょうか。
フェンシングQ&A~よくある質問~
フェンシングについて、よくある質問と回答を紹介してみましょう。
Q:フェンシングは難しいの?
A:フェンシングは、ルーレ、エペ、サーブルの種目別にルールが違います。
身体のどこを攻撃したらポイントになるのかという「有効面」や、「突き」や「切り」の攻撃が種目によって違います。
これらの違いをマスターして、基本的な動きを覚えれば、誰でもフェンシングにチャレンジすることができます。
Q:フェンシングはどこで習えるの?
A:フェンシングは中学、高校、大学のクラブ活動や、フェンシング教室で習うことができます。
日本フェンシング協会のホームページで全国のフェンシングの練習場が紹介されています。
Q:大人になってからでも始められるの?
A:フェンシングは子どもから大人まで競技しているスポーツです。
むしろ、大学生や社会人になってから始める人の方が多いともいわれていますから、年齢に関係なく始められ、楽しめるスポーツです。
フェンシング最低限知っておきたいルール
フェンシングのルールを学ぶには、まずフェンシングの基本的な動きについて理解する必要があります。
フェンシングは、「ピスト」と呼ばれる縦14メートル以内×幅1.5~2メートルの薄いマットのような競技台の上で行われます。
フェンシングは、ピストの中央に選手が2人向かい合って戦います。
フェンシングの基本的な動きは、「前進」と「後退」、そして「攻撃」になります。
攻撃は基本的に「突き」で、種目によっては「切る」が加わります。
また、種目によって「有効面」という、攻撃できる場所が決められていて、有効面に攻撃し、命中した場合のみポイントになります。
選手は、相手を攻めるための前進と、攻撃を避けるために後退を繰り返しながら、戦います。
ルール~フェンシングの公式用語をマスターしよう~
フェンシングの公式用語はフランス語です。
たとえば、点数をカウントする場合にもフランス語が使われています。
主審が選手に呼びかける言葉もすべてフランス語で、たとえば、試合を始めるとき、準備ができたか聞くときなど、フランス語で呼びかけます。
たとえば、主審に「準備ができたか?」聞かれたとき、選手はOKであれば「ウィ」、NOであれば「ノン」とフランス語で答えます。
そのほか、一歩前に進むことを「マルシェ」、一歩後ろに下がることを「ロンペ」というなど、基本的な動作はすべてフランス語です。
すべてフランス語というと、フランス語が苦手な人や、初めてという人はそれだけでちょっと敬遠したくなってしまうという人もいるかもしれません。
フェンシングの動作は、限られていますから、フランス語が初めてという人でも、動作とともに覚えられますので、心配はいりません。
ルール~剣の種類を学ぼう~
フェンシングでは3種類の剣が使われています。
そして、剣の種類によって、競技が分かれ、それぞれルールが違います。
フェンシングの剣には、「フルーレ」、「エペ」、「サーブル」の3種類があります。
この3種類の剣は、見た目も重さも違います。
まず、「フルーレ」は、3種類の剣の中で一番軽く、使いやすいといわれています。
そのため、フェンシングを始める場合、初心者はフルーレから始めることが多いそうです。
「エペ」は、3種類の剣の中で一番重く、決闘のときに使われていた剣に一番近い形の剣といわれています。
そして、「サーブル」は、騎兵隊で使われていたサーベルのような形の剣で、サーブルは騎馬民族の戦いに由来するといわれています。
フェンシングのルール~フルーレ~
フルーレは、日本で最も競技人口が多いフェンシングの種目で、北京オリンピックで銀メダルを獲得した太田雄貴選手も、このフルーレで出場しました。
フルーレには、「攻撃権」と呼ばれる、先に攻撃をした人が優先権を持つというルールがあり、相手から攻撃されたら、まず攻撃を防御しなければ相手を攻撃できません。
フルーレの有効面は、3種目の中で一番狭く、上半身のうち、首から上と両腕を除いた胴体部分になります。
また、フルーレの攻撃は「突き」のみとなります。
フルーレの試合は、3種目の中で一番スピード感があり、華麗な剣さばきによる攻防戦がとても魅力です。
フェンシングのルール~エペ~
エペは、フェンシングの3種目の中でも、一番重い剣を使って行われます。
エペの攻撃は、フルーレと同様で、「突き」のみとなります。
また、攻撃権がないため、お互い突き合って戦うこともあります。
そして、エペの一番の特徴は、有効面の広さです。
エペは、全身が有効面で、頭の先からつま先まで、どこを突いてもポイントになります。
そのため、フェンシングの中でも試合を見ていて、一番わかりやすいのはエペであるといわれています。
エペの場合、両者が同時に攻撃をすることができるため、相打ちになることもあります。
これを「クードゥーブル」(同時突き)といい、両者にポイントが入ります。
エペは重い剣を使うことと、有効面が全身であることから、試合はフルールのようなスピード感はありません。
フェンシングのルール~サーブル~
サーブルは、騎馬民族や騎兵隊の戦いから発祥したといわれています。
騎馬民族や騎兵隊は、馬に乗って戦っていることに由来して、サーブルの有効面は、上半身だけになります。
サーブルの有効面はフルーレよりも広く、顔や頭を含めて上半身全部となります。
また、サーブルはフルーレ同様に「攻撃権」と呼ばれる、先に攻撃をした人が優先権を持つというルールがあります。
相手から攻撃されたら、まず攻撃を防御しなければ相手を攻撃できません。
サーブルの攻撃は「突き」だけではなく、「切る」という攻撃もあります。
「突き」は剣の先を使った攻撃ですが、「切る」は剣の刃を使った攻撃になり、サーブルの試合は、動きが激しく、とても見ごたえがあります。
フェンシングのユニフォームについて
フェンシングのユニフォームは、白の上下で、ジャケットとひざ下丈のズボンに分かれています。
ユニフォームの下には、プロテクターと呼ばれる、防具を身につけます。
そのほか、腕にはグローブをはめ、ハイソックスとシューズを履きます。
顔には金属製のマスクをかぶりますが、マスクのあごの部分には、攻撃を受けたとき、のど元を守るためにバレットというガードが付いています。
以上が、フェンシングの基本的なユニフォームです。
試合に出場するときには、ユニフォームの上から、メタルジャケットを身につけます。
試合で電気審判機が使用される場合には、フルーレ、エペ、サーブルの種目別に、専用のメタルジャケットやマスク、剣を身につける必要があります。
フェンシングの電気審判機について
最近のフェンシングでは、公式試合のほとんどで電気審判機が使用されています。
電気審判機とは、攻撃が有効であればブザーが鳴るというもので、テレビで見たことがあるという人も多いのではないでしょうか。
フェンシングは、フルーレ、エペ、サーブルの種目別にそれぞれ有効面が違います。
電気審判機を用いる場合には、選手は種目別に通電されたメタルジャケットや、マスク、剣を身につけます。
たとえば、フルーレであれば、有効面は首から上と両腕を除いた胴体部分になりますから、その部分が通電されたメタルジャケットを着用します。
サーブルの場合は、上半身すべてが有効面になりますから、通電されたメタルジャケットとマスク、グローブを着用します。
剣も専用のものを使うため、有効面に攻撃が決まると、自動的に判定され、ブザーが鳴るという仕組みになっています。
コメント
フェンシングに憧れていて、このサイトをみつけました。フェンシングのある高校受験します。
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